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企業向け(更新: 2026/10/6)

【実例】特定技能2号 建設(土木)合格 — 会社が作った「就業時間中の2週間」

遠方出張の多い技能者が特定技能2号(土木)に合格。会社が試験前の2週間を就業時間中の学習にあて、実技模試100%を受験判断に使った実例を解説します。

3行まとめ

  • 出張の多い技能者が特定技能2号(土木)に合格した実例
  • 会社が試験前の2週間を就業時間中の学習にあてた
  • 実技模試100%を「受験して大丈夫」の判断材料にした

出典:建設技能人材機構(JAC)https://jac-skill.or.jp/exam/

「勉強してほしいが、現場と出張で時間がない」。特定技能2号の受験を控えた技能者を抱える受入企業から、最もよく聞く悩みです。今回ご紹介するのは、会社が学習時間の作り方を変えたことで合格につながった実例です。社名は伏せ、以下「大阪府の建設会社」「技能者Bさん」として、ご本人の談話と学習データを公開します。掲載はご本人・企業様の承認済みです。

半数以上が不合格になる試験

2026年10月時点で公表されている直近の回(2026年8月・国内)では、特定技能2号の土木区分の合格率は40.12%(出典: JAC 公表の受験者数・合格者数から UKARU 算出)です。(受験663名・合格266名からの計算。JAC 公表の合格率は40%)

2026年8月の国内実施回の土木区分は、受験663名に対して合格266名でした。2026年5月から8月までの4回は、どれも土木区分の合格率が50%を下回っています(JAC 公表の合格率で5月46%・6月44%・7月40%・8月40%)。学科・実技ともに75%が合格ラインで、半数以上が不合格になります。「現場経験が長いから大丈夫」とは言えない試験です。(2026年10月3日更新:直近の合格率を2026年8月の回の数字に差し替えました)

出典:JAC 建設技能人材機構 試験結果(2026年5月・6月・7月・8月の国内実施回)

試験の問題数・合格基準・区分の違いなど、特定技能2号(建設)の試験の全体像はこちらのガイドにまとめています。

Bさんのケース: 出張続きで勉強時間が取れない

Bさんは土木の現場で働く特定技能の技能者です。合格後、ご本人はこう話しています。

遠方への出張業務も多い中でなかなか集中して勉強することが難しく、試験前の2週間を就業時間中に勉強できる環境を作ることで、とても集中して学習することができた。

ポイントは「本人の頑張り」だけに頼らなかったことです。移動と現場作業で疲れた後の自習には限界があります。この会社は、試験前の2週間、就業時間の中に学習時間を確保するという判断をしました。

受験直前の学習データ

受験直前のアプリ上の記録は3日間・76問・約1時間です。

日学習内容結果
1日目まず2問だけ触って操作を確認—
2日目練習問題44問 + 実技の模試(本番同様25問40分)練習正答率95% / 模試 25問中25問正解(100%)
3日目復習5問5問全問正解

2日目の実技模試は37分かけて25問全問正解でした。合格ライン75%(19問)を大きく超えており、「もう受けて大丈夫」という客観的な根拠になります。Bさんはその後の本番で合格し、2026年7月に会社から合格の報告をいただきました。

**大切な補足があります。**この記録が示すのは「1時間で合格できる」ことではありません。初回の練習から正答率95%と、Bさんは受験時点で十分な実力を持っていました。就業時間中の2週間には、教材などアプリ外の学習も含まれます。アプリが果たした役割は、本番形式の模試で「実力が合格ラインを超えている」ことを数値で確かめる部分です。

合格した人に共通していた行動は?

合格した人に共通していたのは、「毎日少しずつ解く」「間違えた問題をその日のうちに解き直す」「時間を計って練習する」「模試で合格ラインを超えたかを確かめてから受ける」の4つです。(2026年10月6日更新:合格者に共通する行動の節を追加)

行動会社ができること
毎日少しずつ解く(まとめて長時間より、短くても毎日)休憩時間や移動中など、毎日の決まった時間に解く習慣を一緒に決める
間違えた問題をその日のうちに解き直す間違えた問題の解き直しまでを1回の学習として扱う
時間を計って練習する(本番は1問あたり学科1分30秒・実技約1分36秒。それより速く解いて見直しの時間を残す)本番と同じ時間で模試を受けさせる
模試で75%を超えたかを確かめてから受ける模試の点数を受験してよいかの目安にする

合格を約束するものではありません。社員が今どこまでできているかを、この4つで確かめる目安として使ってください。

効いた2つの行動

1. 学習時間を会社が就業時間内に確保した

「勉強しておいて」と伝えるだけでは、出張の多い技能者の時間は生まれません。試験前2週間に区切って就業時間内に学習をあてたことで、本人談の通り集中できる環境になりました。期間を区切れば、工程への影響も見積もれます。

2. 模試スコアで受験の判断をした

実技模試100%というスコアは、感覚ではなく数値の受験判断材料です。「たぶん大丈夫」で送り出すのと、「模試で合格ラインを超えたから受ける」のでは、本人の安心感も違います。半数以上が落ちる試験だからこそ、受験前の見極めに価値があります。

模試は「判定」と「練習」を同時にこなせる

模試の点数は、合否の判定材料であると同時に、そのまま本番形式(25問40分・毎回ランダム出題)の練習にもなります。一度受けさせて終わりにせず、間違えた問題をその場で解き直させることで、1回の模試を「判定+補強」の2倍使いにできます。

明日からできる3ステップ

特別な設備や費用は不要で、会社の動き方だけで再現できます。

  1. 試験前2週間の学習時間を、就業時間の中に確保する。 1日30分でも、疲れた後の自習より集中できます。
  2. 本番形式の模試を早めに1回受けさせる。 現在地が数値で分かり、残り期間の学習計画が立てられます。
  3. 模試75%超えを受験GOのサインにする。 合格ラインと同じ基準を、受験判断の目安として使います。

データについての正直な注記

これは1社・1名の実例であり、全員に同じ結果を保証するものではありません。

Bさんの学習データはアプリ上の記録のみで、会社での座学や教材学習など、アプリ外での学習は含まれていません。Bさんは受験時点で合格ラインを超える実力を持っていました。まだ実力が不足している場合は、2週間より長い準備期間が必要です。

よくある質問

Q. 社員は本当に受かりますか?

合格ラインは学科・実技とも75%で、2026年8月の回の土木区分では受験者の半数以上が不合格でした。受かりそうかは、本番形式の模試で75%を超えているかが目安になります。この実例でも、実技模試100%を確かめてから受験しています。

Q. 会社は何をすればよいですか?

この実例で会社が行ったのは、試験前2週間の学習時間を就業時間の中に確保したことと、模試の点数で受験してよいかを判断したことの2つです。社員を2号にするまでの会社の流れ全体は、建設会社向け:社員を2号にする全体の流れにまとめています。在留資格の変更などの申請手続きは、行政書士にご相談ください。

Q. 会社にかかる費用はどのくらいですか?

この実例で会社が行ったのは、試験前2週間の学習時間を就業時間の中に確保したことです。かかった金額の記録はありませんが、会社の動き方だけで行える方法です。2号に切り替えたあとの会社のコストの変化は、特定技能2号 建設のコスト試算で解説しています。1号の間に会社が払う固定費はJAC受入負担金(1号1人 月12,500円)の仕組み、2号に移ったあとに JAC から会社に出る奨励金は合格したらJACから出る資格取得等奨励金(2026年6月改定)にあります。

Q. これは特殊なケースではないですか?

Bさんの実力面については、前述の「データについての正直な注記」の通りです。ただし「就業時間内の学習時間確保」と「模試スコアでの受験判断」という関わり方自体は、どの会社でも再現できます。

Q. 模試は何回でも受けられますか?

UKARUの模試は本番同様の25問40分形式で、毎回ランダムに出題されます。回数の制限はなく、繰り返し受けることでスコアの推移を確認できます。

Q. うちの会社でも同じことができますか?

はい。試験前2週間の学習時間を就業時間内に確保すること、模試75%を受験判断の目安にすることの2点から始められます。

※在留資格の申請手続きは、行政書士にご相談ください。

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※この記事は2026年10月時点の情報です。試験の日程・合格基準・合格率は変わることがあります。最新情報は必ず公式でご確認ください(JAC 建設技能人材機構 試験情報)。

大山 隆弥志UKARU代表 / 建設業界20年

建設業界で20年の現場経験を持ち、数多くの外国人技能実習生の指導にあたってきた。現在はUKARU代表として、建設分野の特定技能試験対策をDXし、外国人が日本で長く活躍できる環境づくりに注力している。

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