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試験情報(更新: 2026/10/6)

特定技能2号 建設に落ちたら|結果通知書の読み方と再受験【2026】

特定技能2号(建設)に落ちても、前回の試験日から30日後の試験から受け直せます。結果通知書の正答率の読み方、問題数への直し方、60%の線の意味、再予約の手順、次の30日の勉強の順番を、公式資料と予想問題で説明します。

3行まとめ

  • 前回の試験日から30日後の試験から、受け直しができる
  • 結果通知書は学科と実技の正答率を%で出し、分野別の点は出ない
  • 総合正答率60%以上は、在留の延長の条件にかかわる大事な線

特定技能2号(建設)の評価試験に落ちても、前回の試験日から数えて30日後の試験から、もう一度受けられます。受け直す前に、結果通知書で学科と実技のどちらが75%に届かなかったかを確かめ、足りない問題数を計算します。この記事は2026年10月時点の情報で書いています。

2号の試験は、学科と実技の両方で75%以上を取ったときに合格です。2026年は、1回目で受からない人が受験者の約半分でした。この記事では、結果通知書の読み方、受け直しの予約、次の30日の勉強の順番を説明します。社員を受験させている会社の担当者向けの節もあります。試験の全体像は特定技能2号 建設の全体ガイドにまとめています。

1回目で受からない人は、どれくらいいる?

2026年の国内試験では、2号の受験者のおよそ半分が不合格でした。1月から8月にかけて、合格率は3区分とも下がる傾向で、8月は3区分とも40%前後でした。

JAC(建設技能人材機構)が毎月公表している国内試験の結果を、区分ごとにまとめると次のとおりです。合格率は、公表された受験者数と合格者数から UKARU が計算し、整数に丸めました。

試験の月(2026年)土木建築ライフライン・設備
1月55%63%61%
2月59%63%54%
3月56%61%53%
4月51%58%49%
5月46%57%45%
6月44%51%47%
7月40%48%46%
8月40%44%39%

8月の合格率をくわしく見ると、土木が40.12%(出典: JAC 公表の受験者数・合格者数から UKARU 算出)、建築が43.55%(出典: JAC 公表の受験者数・合格者数から UKARU 算出)、ライフライン・設備が39.07%(出典: JAC 公表の受験者数・合格者数から UKARU 算出)です。1月から8月までの合計では、土木は6,857人中3,408人(49.7%)、建築は12,189人中6,888人(56.5%)、ライフライン・設備は1,551人中776人(50.0%)が合格しました。受験者数に、受け直した人が何人含まれるかは公表されていません。2025年からの推移と区分ごとの見方は、特定技能2号 建設の合格率(3区分のデータと推移)にまとめています。

一度落ちても、受け直しの回数を制限する決まりは、2026年10月時点の公式ページに見当たりません。大事なのは、次の試験までの30日を、足りなかった科目に使うことです。

結果通知書は、いつ、どこで見る?

結果通知書は、受験の翌日から5営業日以内に、プロメトリックの予約サイトのマイページで見られます。

予約サイトには、受験した日によって入口が2つあります。2026年8月1日以降に受けた試験は、1号試験と同じ入口からログインします。2025年12月から2026年7月31日までに受けた試験の記録は、以前の2号試験の入口から見ます。入口は、プロメトリックの建設分野特定技能2号評価試験のページにあります。

結果通知書は合格証明書ではありません。合格した人は、JAC Members アプリから合格証明書を申請します。不合格だった人も、結果通知書は保存しておきます。次の節で説明する在留の延長の申請で、写しが必要になることがあるからです。

結果通知書のどこを見ればよい?

結果通知書では、「試験結果」と「各科目の正答率」の2か所を見ます。合否は学科と実技それぞれの正答率で決まり、総合の正答率では決まりません。

JAC が公開している結果通知書のサンプルには、次の項目が並んでいます。

項目サンプルの値意味
試験名Civil engineering (ii) (Japanese)受けた区分(この例は土木)
総合正答率(Exam Score Percent)74%学科と実技を合わせた正答率
試験結果(Exam Result)FailPass は合格、Fail は不合格
2号土木学科73%学科の正答率
2号土木実技76%実技の正答率

このサンプルでは、実技は76%で75%を超えています。しかし学科が73%なので、不合格です。合否は総合の74%では決まりません。学科と実技の両方が75%以上のときだけ合格です。

結果通知書は、正答率を%で示します。何問正解したかの数や、分野ごとの点数は出ません。JAC は、個別の採点結果についての問い合わせには答えないと公表しています。

正答率を問題数に直すと?

正答率を問題数に直すと、あと何問必要だったかが分かります。学科は40問中30問、実技は25問中19問で合格です。

科目問題数合格に必要な正解数正答率の目安
学科40問(60分)30問75%=30問
実技25問(40分)19問76%=19問(18問は72%)
合計65問(100分)—60%=39問

全問が同じ点だとすると、1問の重みは学科が2.5%、実技が4%です。学科で73%なら、正解は29問前後で、あと1問だったと考えられます。結果通知書の%は整数で表示されるので、問題数は目安として使います。配点のくわしい決まりは公表されていません。

総合正答率60%は、何の線?

総合正答率60%は、合格基準点の8割にあたる線です。2号の試験に落ちた人が、1号の在留を最長1年延ばせるかどうかの条件にかかわります。

出入国在留管理庁は、2号の試験に不合格になった人のうち、合格基準点の8割以上の点を取った人などについて、1号の通算在留期間(5年)を最長で1年延ばせるとしています(通算在留期間のページ)。建設分野で対象になる試験は、受験日が2025年12月1日以降のものです。JAC の結果通知書のサンプルには、総合正答率が60%以上なら合格基準点の80%以上にあたると書かれています。

(2026年10月6日更新:在留の延長の条件、合格の線との違い、本人と会社の条件を追加)

JAC のスコアレポートについての通知と、出入国在留管理庁の通算在留期間のページに書かれている延長の中身は、次のとおりです。

項目内容
点数の条件2号の試験に不合格でも、合格基準点の8割以上(建設は総合正答率60%以上)
延ばせる期間最長1年(通算在留期間は6年が上限)
在留資格1号のまま、在留期間の更新で延ばす
対象の試験(建設)受験日が2025年12月1日以降の試験の結果通知書だけ
確かめる書類結果通知書(スコアレポート)の総合正答率
申請の時期通算在留期間(5年)が満了する3か月前から、満了する日までに申請する

受験日が2025年12月1日より前の結果通知書は、対象になりません。古い結果しかない人は、対象になる日付の試験で受け直します。

合格の線(各75%)と、延長の線(総合60%)はどう違う?

合格の線は、学科と実技のそれぞれで75%です。延長の線は、学科と実技を合わせた総合正答率で60%です。2つの線は、見る数字が違います。

線基準見る数字
合格(2号へ進める)学科75%以上、かつ実技75%以上学科と実技のそれぞれの正答率
在留の延長(最長1年)総合正答率60%以上学科と実技を合わせた総合正答率

前の節の結果通知書のサンプルの正答率は、総合74%・学科73%・実技76%でした。学科が75%に届かないので不合格です。しかし総合正答率は60%以上なので、延長の点数の条件は満たします。苦手な科目の点を上げると、合格にも延長の線にも近づきます。

本人と会社には、どんな条件がある?

出入国在留管理庁の通算在留期間のページには、点数のほかに、本人の誓約と会社の条件が書かれています。

だれ条件
本人(誓約)合格に向けて励み、試験を受ける
本人(誓約)合格したら、すぐに2号への在留資格の変更を申請する
本人(誓約)合格できなかったら、すぐに帰国する
本人(誓約)出国中のときは、出国日から1年以内に再入国する
会社引き続き雇う意思がある
会社合格に向けた指導・研修・支援などを行う体制がある

延長は最長1年で、何回でも延ばせるわけではありません。延長した1年のうちに受からなければ、帰国するのが原則です。延長できるかどうかは、出入国在留管理庁が一人ずつ判断します。手続きは行政書士にご相談ください。

60%に届かなかった人も受け直せる

受け直しの条件に、前回の点数は関係ありません。総合正答率が60%未満でも、前回の試験日から30日後の試験から受けられます。

なぜ落ちたかは、どう調べる?

結果通知書には分野ごとの点数が出ないので、落ちた理由は自分で調べます。区分の問題を分野ごとに解き直して、正答率が低い分野を見つけます。

UKARU の学習データでも、問題を初めて解いたときの正答率は、分野によって差があります。2026年9月時点の正答率は次のとおりです。

分野初回正答率
施工体制(土木・学科)57.5%(出典: UKARU 学習データ)
工程管理(共通・学科)71.7%(出典: UKARU 学習データ)
ヒューマンエラー(共通・学科)72.7%(出典: UKARU 学習データ)
リスクアセスメント(共通・学科)76.4%(出典: UKARU 学習データ)
職長の役割(共通・学科)77.6%(出典: UKARU 学習データ)

2026年10月時点の区分と科目ごとの初回正答率は、土木の学科が69.7%(出典: UKARU 学習データ)、土木の実技が86.6%(出典: UKARU 学習データ)でした。ライフライン・設備では、実技が62.1%(出典: UKARU 学習データ)で、学科の77.4%(出典: UKARU 学習データ)より低くなっています。UKARU の学習データでは、区分によって正答率が低い科目が違います。自分の結果通知書で75%に届かなかった科目から、分野ごとに解き直します。

区分ごとの初回正答率と、間違えやすい分野は、特定技能2号 建設の全体ガイドでも説明しています。

受け直しは、いつから、どう予約する?

受け直しは、前回の試験日から数えて30日後の試験から予約できます。予約は前回と同じプロメトリックIDで、同じ予約サイトから行います。

決まり内容
受け直せる時期前回の試験日から数えて30日後の試験から(前回の結果に関係なく)
受ける区分3区分から1つだけ。同時に2つの区分は申し込めない
合格した区分もう一度受けることはできない(ほかの区分は受けられる)
ID前回と同じIDを使う。2つ目のIDを作ることは禁止
キャンセルできない。受験料は戻らない

たとえば11月13日に受けた人は、12月13日ごろ以降の試験が目安です。どの日から選べるかは、予約サイトで確かめます。予約は試験日の59日前から受け付けるので、12月13日の試験なら10月15日から予約できます。キャンセルはできないので、結果通知書を見てから、空いている日を予約します。

複数のIDを使って受験の間隔の決まりを逃れると、それ以降の試験結果が取り消され、不正が分かってから1年間は受験できなくなります。会社が代わりに予約した場合は、IDとパスワードと登録した名前を、受験者本人に必ず伝えます。伝えないと、本人が予約内容や結果通知書を見られません(プロメトリックのよくある質問)。

予約の画面の操作、満席のときの探し方、変更の期限は、試験予約のしかたの記事で図を使って説明しています。

次の30日で、何をどの順で勉強する?

次の30日は、75%に届かなかった科目に時間を使います。JAC の公式テキストとサンプル問題を軸に、週ごとに進めます。

  1. 1日目: 結果通知書を開き、学科と実技の正答率を問題数に直します。あと何問必要かを書き出します。
  2. 1週目: 区分の問題を分野ごとに解き、正答率が75%に届かない分野を3つまで選びます。
  3. 2週目: 選んだ分野を、JAC の公式テキストで読み直します。学科は学科テキスト1〜4と職長テキスト、実技は実技テキスト5〜7です。テキストはJAC の試験のページにあります。
  4. 3週目: 選んだ分野の問題を解き直し、間違えた問題だけをもう一度解きます。
  5. 4週目: 2号のサンプル問題(学科・実技それぞれ2セット)と CBT の体験版で、本番と同じ時間で通して解きます。学科は60分、実技は40分です。
  6. 試験の前日: パスポート、在留カード、確認書をそろえ、会場までの道順を確かめます。

学科テキストと実技テキストの範囲は、1号試験と同じです。2号では、これに3区分共通の職長テキストが加わります。テキストの読み方はJAC 公式テキストの読み方にまとめています。区分ごとの問題は区分別の試験対策ページで解けます。土木を受ける人は土木の試験対策から始めます。

実技が75%に届かなかった人は、特定技能2号 建設の実技対策(25問・40分の解き方)で解き方と時間の使い方を確かめます。受付の時刻と CBT の画面の操作は、試験当日の流れと持ち物、CBTの画面操作で見直します。

会社の担当者は、不合格の社員に何をする?

会社の担当者は、結果通知書の正答率を本人と一緒に確かめ、次の試験日と勉強の時間を決めます。結果通知書の写しは、会社でも保存します。

すること内容
正答率を確かめる学科と実技のどちらが足りないかを本人と見る
写しを保存する結果通知書の写しを保存する(在留の延長の申請で使うことがある)
次の試験日を決める30日後以降で、現場の予定と合う日を本人と決める
勉強の時間をつくる30日の間、毎日決まった時間に問題を解けるようにする
在留の期限を確かめる1号の通算在留期間の残りを確かめ、必要なら行政書士に相談する

在留の延長の条件には、会社が合格に向けた指導・研修・支援の体制を持っていることも含まれます。どんな指導をしたかを記録しておくと、本人の勉強の進み具合も分かります。

社員を2号にするまでの会社の流れは、建設会社向け:社員を2号にする全体の流れにまとめています。社員が2号に移ったあとに JAC から会社に出る奨励金は、合格したらJACから出る資格取得等奨励金(2026年6月改定)で説明しています。

受け直す前に、どんな問題で確かめる?

受け直す前に、3区分に共通する安全衛生の数字を確かめます。作業主任者や酸素欠乏のような決まりは、数字を正しく覚えることが得点につながります。次のオリジナル予想問題で確かめます。

予想問題1(共通・安全衛生)

酸素欠乏症等防止規則で、「酸素欠乏」とされる空気中の酸素の濃度はどれですか。

  1. 16%未満
  2. 18%未満
  3. 20%未満
  4. 21%未満

正解:2 解説:酸素欠乏症等防止規則第2条第1号は、酸素欠乏を「空気中の酸素の濃度が18%未満である状態」と定めています。16%・20%・21%は、この条文の数字ではありません。

予想問題2(共通・安全衛生)

足場の組立て等作業主任者を選ぶ必要がある足場はどれですか。

  1. 高さ2m以上の構造の足場
  2. 高さ3m以上の構造の足場
  3. 高さ5m以上の構造の足場
  4. 高さ10m以上の構造の足場

正解:3 解説:労働安全衛生法施行令第6条第15号は、つり足場、張出し足場、または高さが5m以上の構造の足場の組立て・解体・変更の作業に、作業主任者を選ぶと定めています。2mは、作業床を設ける高さ(労働安全衛生規則第518条)の数字です。3mと10mは、どちらの条文の数字でもありません。

予想問題3(土木・安全衛生)

地山の掘削作業主任者を選ぶ必要があるのは、掘削面の高さが何m以上になる掘削ですか。

  1. 2m以上
  2. 3m以上
  3. 4m以上
  4. 5m以上

正解:1 解説:労働安全衛生法施行令第6条第9号は、掘削面の高さが2m以上となる地山の掘削の作業に、作業主任者を選ぶと定めています。3mと4mは、この条文の数字ではありません。5mは、足場の組立て等作業主任者を選ぶ足場の高さ(同じ第6条の第15号)の数字です。作業ごとに数字を分けて覚えます。

よくある質問

Q. 何回まで受け直せますか?

2026年10月時点の公式ページに、受け直しの回数を制限する決まりは見当たりません。前回の試験日から30日後の試験から受けられます。受けるたびに受験料がかかり、キャンセルはできません。

Q. 学科だけ受かった場合、次は実技だけ受ければよいですか?

公式の資料に、学科と実技のどちらか一方の合格を次の試験に持ち越せるという決まりは見当たりません。試験は、学科と実技の両方が75%以上のときに合格です。受け直すときも、学科と実技を同じ日に続けて受けます。

Q. 区分を変えて受け直せますか?

ほかの区分は受けられます。ただし、3区分から1つずつしか申し込めず、同時に2つの区分は申し込めません。区分を変えると、学科の一部と実技の範囲が変わります。区分の選び方は3区分の選び方ガイドで確かめます。

Q. 結果通知書は、どの分野で間違えたか分かりますか?

分かりません。結果通知書に出るのは、総合と、学科・実技それぞれの正答率だけです。分野ごとの弱いところは、区分の問題を分野ごとに解き直して見つけます。

Q. 在留の延長をすると、在留資格は変わりますか?

変わりません。1号のまま、在留期間の更新で延ばします。2号の試験に合格してから、2号への在留資格の変更を申請します。延ばせるのは最長1年で、通算在留期間は6年が上限です。手続きは行政書士にご相談ください。

Q. 合格したら、次に何をしますか?

JAC Members アプリから合格証明書を申請します。申請には、試験日に有効だった在留カードが必要です。登録のしかたはJAC Members アプリの登録方法で説明しています。2号の在留資格には、試験の合格に加えて、班長または職長としての実務経験が必要です。日本語の要件(B1相当)と確認が始まる時期は、特定技能2号の日本語要件(B1相当)と始まる時期で説明しています。手続きは行政書士にご相談ください。


出典

最新情報は必ず公式でご確認ください。

UKARU編集部監修: 大山 隆弥志(建設業界20年)

建設業界で20年の現場経験を持ち、数多くの外国人技能実習生の指導にあたってきた。現在はUKARU代表として、建設分野の特定技能試験対策をDXし、外国人が日本で長く活躍できる環境づくりに注力している。

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