3行まとめ
- 2号の範囲は職長テキスト・学科テキスト1〜4・実技テキスト5〜7
- 1〜7は1号と同じ。2号で新しく読むのは職長テキストだけ
- JACの試験ページで、日本語版と11言語の翻訳を読める
「建設分野特定技能2号評価試験のテキストは、どれを読めばいいの?」。答えは、JAC(建設技能人材機構)が試験ページで公開している職長テキスト・学科テキスト1〜4・実技テキスト5〜7です。この記事は2026年10月時点の情報で、区分ごとに開くPDF、1号のテキストとの違い、翻訳、どのテキストから読むかをまとめます。
(2026年10月18日更新:テキストの一覧、1号との違い、11言語の翻訳、テキスト別の正答率データ、よくある質問を追加し、「日本語のみ」などの誤った説明を直しました)
特定技能2号 建設の評価試験テキストは、何がある?
特定技能2号(建設)の評価試験テキストは、職長テキスト1冊、学科テキスト1〜4、実技テキスト5〜7です。学科試験は職長テキストと学科テキスト1〜4、実技試験は実技テキスト5〜7が範囲です。
| テキスト | 区分 | 試験 | 日本語版のPDF |
|---|---|---|---|
| 職長テキスト(建設分野特定技能2号評価試験用テキスト) | 3区分で共通 | 学科 | leader.pdf |
| 学科テキスト1 | 区分ごとに別 | 学科 | 土木・建築・ライフライン・設備 |
| 学科テキスト2〜4 | 3区分で共通 | 学科 | テキスト2・テキスト3・テキスト4 |
| 実技テキスト5〜7 | 区分ごとに別 | 実技 | JAC 試験情報の区分の欄 |
出典:JAC 試験情報(2026年10月18日に確認)
1つの区分で読むテキストは、職長テキスト・学科テキスト1・学科テキスト2〜4・実技テキスト5〜7の8つのPDFです。区分ごとに違うのは、学科テキスト1と実技テキスト5〜7の4つです。
学科試験は40問・60分、実技試験は25問・40分の4択で、合格基準はどちらも75%以上です。試験の形と合格率は、特定技能2号 建設の試験対策ガイド(試験の全体像と3区分)にまとめています。
1号のテキストと、何が違う?
学科テキスト1〜4と実技テキスト5〜7は、1号の試験範囲と同じテキストです。 JACの試験ページに、そう書かれています。2号の試験のために新しく読むテキストは、職長テキストだけです。
| 1号の試験 | 2号の試験 | |
|---|---|---|
| 学科テキスト1〜4 | 範囲 | 範囲(1号と同じテキスト) |
| 実技テキスト5〜7 | 範囲 | 範囲(1号と同じテキスト) |
| 職長テキスト | 範囲ではない | 学科の範囲 |
出典:JAC 試験情報
1号の勉強で同じテキストを使った人は、2号の勉強を職長テキストから始めます。そのあと、1号のときに使った学科テキスト・実技テキストを読み直します。
職長テキストは、次の5つの章でできています。
| 章 | 章の名前 | 解説記事 |
|---|---|---|
| 第1章 | 職長の職務 | 職長の役割と報連相(予想問題つき) |
| 第2章 | 現場管理における職長の役割 | 工程管理とネットワーク式工程表の読み方・原価管理と品質管理 |
| 第3章 | 安全衛生活動における職長の役割 | 安全衛生(リスクアセスメントとヒューマンエラー) |
| 第4章 | 職長としての図面のとらえ方 | — |
| 第5章 | 職長としての建設業の理解 | 施工体制と建設業法 |
出典:建設分野特定技能2号評価試験用テキスト(職長テキスト・PDF)
実技テキストは、区分ごとに5・6・7の3つのPDFに分かれています。ライフライン・設備の実技テキスト5〜7は、ライフライン・設備の実技(実技テキスト5〜7の要点と予想問題)で章ごとにまとめています。
日本語が難しいとき、翻訳のテキストはある?
あります。JACは、職長テキスト・学科テキスト・実技テキスト・サンプル問題を11の言語に訳し、参考資料として公開しています。ただし、試験は日本語で行われます。
| 翻訳がある言語(JAC 試験情報の掲載順) |
|---|
| 英語・インドネシア語・ベトナム語・ウズベク語・クメール語・ネパール語 |
| ベンガル語・モンゴル語・タイ語・中国語(簡体字)・ミャンマー語 |
出典:JAC 試験情報。JACは「試験は日本語で行われますが、学習に役立ててもらうため、各国語への翻訳版を用意しました。参考資料としてご活用ください」と書いています
翻訳版は、意味を確かめるために使います。本番の問題文は日本語なので、覚えるのは日本語版の用語です。たとえば翻訳版で意味をつかんだら、日本語版の同じページに戻り、【 】や太字の用語を日本語で書き出します。
日本語が苦手な社員に、本番の問題文の言い回し(「正しくないもの」を選ぶ問題など)まで練習させる手順は、試験の日本語と、苦手な社員に会社がやることにまとめています。(2026年10月30日更新:試験の日本語の対策記事への案内を追加)
どのテキストから読む?UKARUの学習データで見る
UKARUの学習データでは、土木の学科と、ライフライン・設備の実技の初回正答率が、合格ラインの75%を5ポイント以上下回っています。読む時間は、正答率が75%に届いていないテキストに多く割きます。
| UKARUの問題の範囲 | 対応するテキスト | 初回正答率 |
|---|---|---|
| 共通の学科 | 職長テキスト・学科テキスト2〜4 | 73.8%(出典: UKARU 学習データ) |
| 土木の学科 | 学科テキスト1(土木) | 69.7%(出典: UKARU 学習データ) |
| 建築の学科 | 学科テキスト1(建築) | 74.4%(出典: UKARU 学習データ) |
| ライフライン・設備の学科 | 学科テキスト1(ライフライン・設備) | 77.4%(出典: UKARU 学習データ) |
| 土木の実技 | 実技テキスト5〜7(土木) | 86.6%(出典: UKARU 学習データ) |
| 建築の実技 | 実技テキスト5〜7(建築) | 75.8%(出典: UKARU 学習データ) |
| ライフライン・設備の実技 | 実技テキスト5〜7(ライフライン・設備) | 62.1%(出典: UKARU 学習データ) |
出典:UKARU 学習データ(共通の学科は2026年10月12日、ほかは2026年10月5日集計)。デモ・テスト・管理者のアカウントを除く利用者が、各問題を初めて解いた回答だけを数えた正答率です。利用者が20人未満の数字と、1つの会社の利用者が半分を超える数字は出していません。
この数字は、本番の合格率ではありません。UKARUのオリジナル予想問題を初めて解いたときの正答率です。区分ごとの利用者は24人〜139人と多くないため、目安として見てください。
区分ごとに、先に厚く読むテキストは次のとおりです。
| 区分 | 先に厚く読むテキスト | 理由(UKARUの初回正答率) |
|---|---|---|
| 土木 | 職長テキスト・学科テキスト1(土木) | 土木の学科が69.7%で、3区分の学科で一番低い |
| 建築 | 職長テキスト・学科テキスト1(建築) | 学科74.4%・実技75.8%で、どちらも75%の前後 |
| ライフライン・設備 | 実技テキスト5〜7(ライフライン・設備) | 実技が62.1%で、3区分の学科・実技で一番低い |
共通の学科は、3区分のどの人も受けます。共通の学科の初回正答率は73.8%で、75%に少し届いていません。職長テキストは、どの区分の人も最初に1回通して読みます。
区分ごとのテキストの範囲は、土木区分の試験内容・建築区分の試験内容・ライフライン・設備区分の試験内容にあります。
効率的な読み方: 3回読みメソッド
1回目: 全体を流し読み(2〜3時間)
最初は細かいことは気にせず、テキスト全体を流し読みします。
目的: テキスト全体の構成と、どんなテーマが含まれているかを把握する
やり方:
- 見出し(章・節・項)を中心に読む
- 図表・イラストに目を通す
- わからない用語があっても止まらない
- 「知ってる / 知らない」を頭の中で分類する
2回目: 重点読み(3〜4時間)
2回目は**1回目で「知らない」と思った箇所**を重点的に読みます。
やり方:
- 知らなかったテーマをじっくり読む
- 数値(安全基準、法定数値等)に蛍光ペンを引く
- 手順の流れを矢印でメモする
- 読み終わったら同じテーマの予想問題を解く
3回目: 問題解きながら参照読み(継続)
3回目以降は、テキストを最初から読むのではなく、問題を解いて間違えた箇所をテキストで確認する方法に切り替えます。
やり方:
- 4択の予想問題を解く
- 間違えた問題の解説を読む
- テキストの該当ページを開いて、周辺知識も確認する
- テキストに付箋を貼って、弱点ページをすぐ開けるようにする
テキストだけでは足りない3つのこと
1. 問題演習
テキストは**知識のインプットです。試験に受かるにはアウトプット(問題を解く練習)**が必要です。
テキストを読むだけでは:
- 出題形式(4択)に慣れない
- 時間配分の感覚がつかめない
- 弱点が見えない
対策: 4択の予想問題で、テキストで学んだ知識をアウトプットする。区分の予想問題は試験対策ページ(土木・建築・ライフライン・設備)で解けます。
2. 日本語の用語
翻訳版のテキストで意味は分かっても、本番の問題は日本語で出ます。日本語版の用語と、その意味を結びつける練習が別に必要です。
対策: 翻訳版で意味を確かめたら、日本語版の用語を日本語で覚え直す。UKARUでは、ベトナム語とインドネシア語で問題と解説を読めるので、母語で意味を確かめながら日本語の問題文に慣れられます。
3. 最新情報の確認
テキストの差し替えや試験のルールの変更は、JACの試験ページで案内されます。JACの試験ページには、2026年10月18日時点で、テキストの改訂日の記載はありません。
対策: 受験の前にJAC 試験情報を開き、テキストのPDFを開き直す。毎月の合格率は特定技能2号 建設の合格率(3区分のデータ)で確かめる。
テキストと問題演習は、どう組み合わせる?
テキストを読む段階に合わせて、解く問題を初級から模試へ上げていきます。テキストの3回読みと、問題演習の組み合わせは次のとおりです。
| ステップ | テキスト | 問題演習 |
|---|---|---|
| 1 | 流し読み | — |
| 2 | 重点読み | 初級問題を解く |
| 3 | 参照読み | 中級・上級問題 |
| 4 | 弱点ページ復習 | 模試で仕上げ |
4週間学習プランと組み合わせて、計画的に準備を進めましょう。試験の範囲と3区分の違いは、特定技能2号 建設の試験対策ガイド(試験の全体像と3区分)にまとめています。
テキストをそろえるチェックリスト
- 受ける区分(土木・建築・ライフライン・設備)を決めた
- 職長テキスト(leader.pdf)を開いた
- 自分の区分の学科テキスト1を開いた
- 学科テキスト2〜4を開いた
- 自分の区分の実技テキスト5〜7を開いた
- 母語の翻訳版があるか、JACの試験ページで確かめた
- 学科と実技のサンプル問題を開いた
よくある質問
Q. 1号のときのテキストを、2号でもそのまま使えますか?
使えます。JACの試験ページには、学科テキスト1〜4と実技テキスト5〜7は1号の試験範囲と同じものだと書かれています。2号では、これに職長テキストが学科の範囲として加わります。受験の前に、JACの試験ページで今のPDFを開き直してください。
Q. 翻訳版のテキストだけで勉強してもいいですか?
翻訳版は意味を確かめるために使い、覚えるのは日本語版の用語にします。JACは翻訳版を「参考資料」としていて、試験は日本語で行われます。翻訳がある言語は、英語・インドネシア語・ベトナム語など11の言語です。
Q. テキストのほかに、JACが公開しているものはありますか?
2号のサンプル問題があります。学科は2号学科サンプル問題1と2号学科サンプル問題2です。実技は区分ごとに、サンプル問題(土木・建築・ライフライン・設備)とサンプル問題2の2本があります。サンプル問題2は、JACの試験ページから開けます。本番の試験問題は公開されていません。
Q. どのテキストから読み始めればいいですか?
どの区分の人も、職長テキストを最初に1回通して読みます。職長テキストは2号で新しく範囲に入ったテキストで、3区分に共通です。そのあと、土木と建築の人は学科テキスト1、ライフライン・設備の人は実技テキスト5〜7を先に厚く読みます。
この記事のテキストの一覧と翻訳の言語は、2026年10月18日時点でJACが試験ページに公開している情報にもとづきます。テキストやサンプル問題は差し替えられることがあります。最新情報は必ず公式でご確認ください(JAC 試験情報)。
出典
- UKARU 学習データ(2026-10-12時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)
- UKARU 学習データ(2026-10-05時点)