3行まとめ
- 2025年10月の合格率は土木55%・建築68%・ライフライン57%と過去最高水準まで急上昇
- 2025年12月に全国Prometric化(複数ID禁止・30日間隔ルール)。当初は20〜30%へ反落すると予想された
- だが2025年12月〜2026年5月の実績は土木44〜59%・建築57〜63%・ライフライン45〜61%で高止まり。20〜30%には戻っていない(JAC月次PDF実測)
「特定技能2号の合格率はどのくらい?」「どの区分が受かりやすい?」
この記事では、**JAC(建設技能人材機構)が公表する月次受験結果**と、UKARUの問題データベースから得られた知見をもとに、合格率の推移と傾向を解説します。
2024-2026年の合格率推移
区分別の合格率データ(JAC公表実績値)
| 時期 | 土木 | 建築 | ライフライン | |------|-----------|-----------|-----------| | 2023年以前 | 1桁〜10%前後 | 1桁〜10%前後 | 1桁〜10%前後 | | 2024年前半 | 10%台前半 | 10%台前半 | 10%台前半 | | 2024年10〜12月 | 13.9〜20.5% | 16.7〜31.6% | 15.9〜20.0% | | 2025年8月 | 27.37% | 31.72% | 25.23% | | 2025年9月 | 29.50% | 37.16% | 35.29% | | 2025年10月 | 55.34% | 67.55% | 56.91% | | 2025年12月〜(Prometric化) | 43.86% | 58.40% | 50.81% | | 2026年1月 | 55.47% | 62.90% | 61.45% | | 2026年2月 | 59.40% | 63.39% | 54.46% | | 2026年3月 | 55.65% | 61.00% | 53.42% | | 2026年4月 | 50.51% | 58.31% | 49.12% | | 2026年5月 | 46.45% | 57.03% | 44.98% |
2025年12月以降は全国Prometric化後の月次集計。出典: JAC月次試験結果PDF(2025年12月〜2026年5月分をUKARUが一次転記)
旧出典: JAC公式発表値、第三者集計(外国人材採用ラボ、MEIKOGLOBAL、ルポゼソリューション、日本語カフェ)、UKARUが集計・加工
全体の傾向
合格率は**明らかに上昇傾向**です。2024年前半の10%台前半と比べて、2025年10月は建築で67.55%(出典: JAC 公式発表値)と、過去最高水準に達しています。
ただし、この急上昇には**2025年12月の試験方式変更**という特殊要因が関係しています。次のセクションで詳しく解説します。
合格率が上昇している要因分析
合格率が上がっている要因を、データから分析しました。
要因1: 試験対策教材の充実
2024年以降、特定技能2号に特化した教材が増えました。UKARUのような**専門的な学習ツール**が登場し、受験者の準備レベルが向上しています。
要因2: 受験者層の変化
2号の対象分野が拡大され、受験者数が増加しました。**経験豊富な技能者**が多く受験するようになり、全体の合格率が上がっています。
要因3: 企業の支援体制
建設会社が社員の2号取得を積極的に支援するようになりました。**社内での勉強会や受験費用の補助**が広がっています。
要因4: 出題範囲の明確化
JACが公式テキストを充実させ、出題範囲がより明確になりました。「何を勉強すればいいかわからない」という状況が改善されています。
要因5: 2025年12月試験方式変更前の駆け込み受験(最大要因)
2025年9月17日、JACは**2025年12月から試験の実施方法を大きく変更**すると告知しました。
主な変更点:
- 試験会場を**全国約95箇所のPrometricテストセンター**に拡大
- 複数Prometric IDの取得禁止(違反時は結果無効+1年間受験資格停止)
- 再受験の間隔を**前回から30日以上**に制限
この告知後、2025年10月の試験には「12月以降の厳格化前に駆け込み受験したい層」と「従来の対策で十分準備していた層」が同時に集中し、**建築67.55%**という異常値につながったと考えられます。
当初は、12月以降に2024年水準(20〜30%)へ反落すると予想されていました。しかしJACの月次実績(2025年12月〜2026年5月)では、土木44〜59%・建築57〜63%・ライフライン45〜61%と高止まりし、20〜30%には戻っていません。Prometric化後も、実務経験を積んだ技能者(CCUSレベル3相当)が受験の中心であることが、合格率を支えていると考えられます。詳しくは2025年12月 試験方式大変更の記事を参照してください。
区分間の難易度比較
3区分の難易度を、合格率と出題特性から比較します。
| 項目 | 土木 | 建築 | ライフライン | |------|-----------|-----------|-----------| | 合格率 | 中 | 高 | 低 | | 出題範囲 | 広い | 中程度 | 非常に広い | | 計算問題 | 少ない | ほぼなし | あり | | 実務経験の活用度 | 高い | 高い | 分野による | | 推奨学習期間 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 5ヶ月 |
建築が最も合格しやすいのは、躯体工事の経験者が多く、現場知識がそのまま活かせるためです。
ライフラインが最も難しいのは、電気・配管・空調の3分野すべてが出題されるためです。
不合格者に共通するパターン5つ
UKARUのデータと、合格者・不合格者へのヒアリングから、不合格者に共通するパターンを特定しました。
パターン1: 学習期間が短すぎる
試験の1ヶ月前から勉強を始める人が多いです。**最低3ヶ月**の準備期間が必要です。
パターン2: 安全管理を軽視する
安全管理は出題の大きな割合を占めます。「現場でやっているから大丈夫」と油断して、法規の正確な知識を覚えない人が不合格になります。
パターン3: 実技試験の対策不足
学科試験だけに集中し、実技試験の対策が不十分なケースです。実技は**図面読解や施工判断**が問われるため、別途の対策が必要です。
パターン4: 問題の読み間違い
「適切なもの」と「不適切なもの」を読み間違えるケースが非常に多いです。**日本語の読解力**も試験対策の一部です。
パターン5: 特定分野だけ集中して他を捨てる
得意分野ばかり勉強して、苦手分野を捨てる人がいます。しかし、学科の合格には75%(40問中30問正解)(出典: JAC 試験情報)が必要。苦手を放置すると合格ラインに届きません。
合格者に共通するパターン5つ
パターン1: 3周以上の反復学習
合格者の多くは、同じ問題集を最低3回繰り返しています。1回で覚えようとせず、繰り返しで記憶を定着させています。
パターン2: 毎日の継続学習
「週末にまとめて勉強」ではなく、**毎日30分の学習を継続**しています。短い時間でも毎日続けることで、記憶の定着率が大幅に上がります。
パターン3: 弱点の把握と集中対策
UKARUの苦手分析のように、**自分の弱点を客観的に把握**し、そこに時間を集中しています。
パターン4: 建設用語の日本語学習
試験は日本語で出題されます。合格者は**建設用語の日本語を重点的に学習**しています。
パターン5: 時間管理の練習
本番を想定して**時間を計った模擬試験**を行っています。学科は1問2分、実技は1問2分のペース配分が重要です。
UKARUのデータから見える傾向
UKARUの810問以上(出典: UKARU 学習データ)の問題データベースから、ユーザーの正答率の傾向を紹介します。
正答率が低い問題カテゴリ TOP5
- 消防設備の設置基準 — 正答率約35%
- ネットワーク工程表の計算 — 正答率約38%
- 接地工事の種類と抵抗値 — 正答率約40%
- コンクリートの配合設計 — 正答率約42%
- 防水工事の工法比較 — 正答率約43%
正答率が高い問題カテゴリ TOP5
- KY活動・安全朝礼 — 正答率約85%
- 保護具の種類と用途 — 正答率約80%
- 5Sの意味 — 正答率約78%
- 基本的な建設用語の定義 — 正答率約75%
- 労災保険の基本 — 正答率約73%
現場経験で知っていることは正答率が高く、座学でしか学べないことは低い傾向があります。
出典: UKARU 学習データ(2026年3月時点・収録問題の解答ログに基づく集計)
よくある質問
Q. 合格率は今後も上がり続けますか?
当初は12月の試験方式変更で下がると予想されていました。実際にJACは複数IDでの反復受験を禁止し、30日間隔ルールを導入しました。しかし2025年12月〜2026年5月の実績では合格率は20〜30%に戻らず、土木44〜59%・建築57〜63%・ライフライン45〜61%で高止まりしています。実務経験者が受験の中心であるためと考えられます。詳細は試験方式変更の記事を参照してください。
Q. 合格率が低い区分を避けるべきですか?
いいえ。自分の実務経験に合った区分を選ぶのが最も重要です。ライフラインの合格率が低くても、電気工事の経験者なら他の区分より有利な場合があります。
Q. 独学で合格できますか?
はい、独学で合格している人は多いです。ただし、**適切な教材と計画的な学習**が必要です。UKARUのような専門ツールを使うと効率が大幅に上がります。
Q. 不合格でも次回の試験で有利になりますか?
制度上の優遇はありません。しかし、一度受験すると**出題傾向がわかる**ため、次回の対策がしやすくなります。不合格の経験は次への大きな糧です。
まとめ — データに基づいた対策で合格率を上げる
特定技能2号の合格率は2025年10月に**過去最高水準(建築67.55%)に達しました。当初はこれを駆け込み受験による一時的な現象とみて、12月以降の反落が予想されましたが、実際の2025年12月〜2026年5月の実績は土木44〜59%・建築57〜63%・ライフライン45〜61%で高止まりし、20〜30%への反落は起きていません**。
- 自分の区分の合格率と傾向を把握する
- 不合格者の5つのパターンを避ける
- 合格者の5つのパターンを取り入れる
- 最低3ヶ月の計画的な学習を実行する
- 「答えの丸暗記」ではなく「理解」で勝負する(12月以降は反復受験で答えを覚える戦略が通用しなくなるため)
試験の全体像は特定技能2号 建設の完全ガイド、12月の試験方式変更については2025年12月 試験方式大変更の記事で解説しています。
出典
- JAC 公式発表値(2025-10-17時点)
- JAC 公式発表値(2025-10-17時点)
- JAC 公式発表値(2025-10-17時点)
- JAC 試験情報(2025-08時点)
- UKARU 学習データ(2026-03時点)