3行まとめ
- 安全衛生は3区分共通の職長テキスト第3章が中心
- リスクは頻度・可能性・重大性の点数の合計で評価する
- ヒューマンエラーは12種類の原因と対策を組みで覚える
特定技能2号(建設)の学科試験に出る安全衛生は、JAC(建設技能人材機構)が公開している職長テキストの第3章「安全衛生活動における職長の役割」が中心です。この記事では、JACのサンプル問題にも出ているリスクアセスメントの手順と点数の計算、リスク低減措置の優先順位、ヒューマンエラーの12種類、KY(危険予知)活動の4つを扱います。この記事は2026年10月時点の情報で書いています。
安全衛生は、土木・建築・ライフライン・設備のどの区分を受ける人にも出る共通の範囲です。毎日の朝礼でKY活動をしている技能者でも、「リスクポイント」「本質的対策」「場面行動本能」のような試験の言葉で聞かれると迷いやすいテーマです。社員を受験させる会社の社長・担当者は、後半の「会社ができること」もあわせて読んでください。
試験全体の形や3区分の違いは、特定技能2号 建設の試験対策ガイド(試験の全体像と3区分)にまとめています。
安全衛生の問題は、試験のどこから出る?
安全衛生の問題は、学科試験の範囲である職長テキストの第3章が中心です。第2章の「2.4 安全管理」「2.9 労働安全衛生管理」にも安全の話があります。職長テキストは3区分で同じなので、どの区分を受けても同じ知識が問われます。
JACの試験情報によると、2号の学科試験は「職長テキスト」と「学科テキスト1〜4」が範囲です。実技試験は「実技テキスト5〜7」が範囲です。学科試験と実技試験の形は次のとおりです。
| 項目 | 学科試験 | 実技試験 | |---|---|---| | 問題数 | 40問 | 25問 | | 時間 | 60分 | 40分 | | 答え方 | 4択(CBT方式) | 4択(CBT方式) | | 合格基準 | 合計点の75%以上(40問なら30問以上) | 合計点の75%以上(25問なら19問以上) | | 範囲 | 職長テキスト・学科テキスト1〜4 | 実技テキスト5〜7 |
職長テキストの正式な名前は「建設分野特定技能2号評価試験用テキスト」です。表紙に2025.1.15と書かれた版が、JACのサイトで公開されています。第3章は、テキストの69ページから始まります。第3章の節と、この記事で扱う範囲は次のとおりです。
| 節 | 見出し | この記事での扱い | |---|---|---| | 3.1〜3.3 | 安全衛生活動とは・労働安全衛生法・建設業界における災害とその防止策 | この記事では扱わない | | 3.4 | リスクアセスメント(79〜86ページ) | 手順・点数の計算・優先順位をくわしく | | 3.5 | 安全衛生活動の種類と職長の役割(5S・KY・ヒヤリ・ハット) | KYとヒヤリ・ハット(5Sは扱わない) | | 3.6 | ヒューマンエラー防止における職長の役割(97〜100ページ) | 12種類の原因と対策をくわしく | | 3.7 | パワーハラスメント | この記事では扱わない |
JACは2号学科のサンプル問題を2本公開しています。サンプル問題にも、リスクアセスメント・リスク低減措置・ヒューマンエラー・KY活動の問題が入っています。第3章が学科の大事な範囲であることが、サンプル問題からも分かります。
UKARUの学習データでは、ヒューマンエラーは合格ラインより低い
UKARUの学習データでは、共通の学科のテーマ「ヒューマンエラー」を初めて解いたときの正答率は72.7%(出典: UKARU 学習データ)でした。合格ラインの75%を下回っています。テーマ「リスクアセスメント」の初回正答率は76.4%(出典: UKARU 学習データ)で、合格ラインをわずかに上回る程度です。共通の学科全体の初回正答率は73.2%(出典: UKARU 学習データ)です。
この数字は、本番の試験の正答率ではありません。UKARUのオリジナル予想問題を、利用者が初めて解いたときの正答率です(2026年9月28日集計)。ヒューマンエラーの問題は8問で解いた利用者は60人、リスクアセスメントの問題は10問で解いた利用者は60人です。目安として見てください。
区分ごと・テーマごとの初回正答率は、特定技能2号 建設の試験問題の出方と、間違えやすい分野(UKARU学習データ)で一覧にしています。
リスクアセスメントとは、何をすること?
リスクアセスメントとは、ある危険がどのくらいの可能性で起き、起きたらどのくらいの影響があるかを評価する方法です。事故が起きる前に危険を見つけ、先に対策を決めるのが特徴です。
職長テキストでは、それまでのリスク対策は「起きた事故の原因を調べて、再発を防ぐ」やり方だった、と説明しています。リスクアセスメントは、事故や災害が起きる前に、現場にひそむ危険性や有害性を見つけて対策をとる、積極的な方法です。
職長テキストによると、リスクアセスメントの実施は、2006年4月1日から労働安全衛生法第28条の2によって努力義務になりました。試験では「事故のあとに行う」「法律で罰則付きの義務になっている」のような選択肢に注意します。
リスクアセスメントの4つのステップ
職長テキストの図3-2は、リスクアセスメントの基本的な手順を4つのステップで示しています。
| ステップ | すること | |---|---| | Step1 | 危険性または有害性の特定 | | Step2 | リスクの見積り | | Step3 | リスク低減のための優先度の設定と、リスク低減措置の内容の検討 | | Step4 | リスク低減措置の実施 |
危険性・有害性は「ハザード」とも呼ばれます。Step1では、作業者にけがや病気をもたらす物や状況を見つけます。職長テキストは、検討する点として「作業行動」「作業環境」「機械・設備・工具・道具」「有害性のある材料や化学物質」の4つを挙げています。
試験では、ステップの順番を入れ替えた選択肢が考えられます。「見つける → 点数を付ける → 優先度を決めて対策を考える → 対策を実施する」の流れで覚えます。
リスクアセスメントを行うと、何が良くなる?
職長テキストは、リスクアセスメントの効果として、次の4つを挙げています。
- 管理者も含めた職場全体で、職場のリスクの認識を共有できる
- 安全対策について、合理的な方法で優先順位を決められる
- 残ったリスクについて、「守るべき決め事」の理由が明確になる
- 職場の全員が参加することで、「安全」に対する感受性が高まる
職長テキストでは、リスクアセスメントは職長のもとで全員が参加して行うことが基本だ、と書かれています。「職長が1人で行う」「外部の専門家だけに任せる」のような選択肢は、テキストの考え方と合いません。客観性を持たせるために、外部の専門家の協力を得ることはある、という書き方です。
リスクの点数は、どう計算する?
リスクの点数は、「頻度」「可能性」「重大性」の3つの点数を足して「リスクポイント」を出し、リスクポイントから「リスクレベル」を決めます。かけ算ではなく足し算です。
職長テキストの表3-1から表3-3は、3つの点数の付け方の例です。表にまとめると次のとおりです。
| 要素 | 意味 | 点数の例 | |---|---|---| | 頻度 | 危険な状態がどのくらいよく起きるか | よく発生する(1日に1回程度)4点/時々発生する(週に1回程度)2点/ほとんど発生しない(半年に1回程度)1点 | | 可能性 | 危険な状態が起きたときに、災害になる可能性 | 確実である6点/可能性が高い4点/可能性がある2点/ほとんどない1点 | | 重大性 | 災害が起きたときの、けがの重さ | 致命傷6点/重程度4点/中程度2点/軽度1点 |
3つの点数を足したリスクポイントから、表3-4のようにリスクレベルを決めます。職長テキストは、リスクレベルごとに低減措置の進め方も決めておく、としています。
| リスクレベル | リスクポイント | リスクの内容 | 低減措置の進め方 | |---|---|---|---| | Ⅳ | 13〜20 | 重大な問題がある | 直ちに行う。措置を行うまで作業を止める | | Ⅲ | 9〜12 | 問題がある | 速やかに行う | | Ⅱ | 6〜8 | 多少の問題がある | 計画的に行う | | Ⅰ | 3〜5 | 問題はほとんどない | 必要に応じて行う |
計算の手順(3つ)
- 3つの点数を表から選ぶ。頻度・可能性・重大性の言葉を、表の点数に置きかえます。
- 3つの点数を足す。これがリスクポイントです。
- リスクポイントをレベルの表に当てはめる。境目の数字(5と6、8と9、12と13)に気をつけます。
職長テキストの表3-5の例では、頻度2点・可能性6点・重大性6点で、リスクポイントは14です。13〜20の範囲に入るので、リスクレベルはⅣ(重大な問題がある)になります。
試験で間違えやすいのは、点数をかけ算してしまうことと、レベルの境目を1つずらすことです。「足し算」「Ⅳは13から」「Ⅳは作業を止める」の3つを覚えておきます。
リスク低減措置は、どの順番で考える?
リスク低減措置は、法律で決められていることを確実に行ったうえで、「本質的対策 → 工学的対策 → 管理的対策 → 個人用保護具の使用」の順で考えます。上にある対策ほど、危険そのものを小さくできます。
職長テキストの図3-3は、リスク低減措置を検討する優先順位を示しています。4つの対策の中身は次のとおりです。
| 優先順位 | 対策 | 中身 | 現場の例 | |---|---|---|---| | 1 | 本質的対策 | 危険な作業そのものをやめる。作業の方法を、より安全なものに変える。危険な材料を、より安全な材料に変える | 高い所で行っていた組立てを、地上で組み立ててから吊り上げる方法に変える | | 2 | 工学的対策 | 機械・設備に防護柵を付ける、作業台を使うなどの物的な対策 | 開口部のまわりに手すりを付ける | | 3 | 管理的対策 | 作業マニュアルの整備、立入禁止の措置、教育訓練 | 吊り荷の下を立入禁止にして、合図の方法を教える | | 4 | 個人用保護具の使用 | 保護手袋などの保護具を使う | 保護手袋や墜落制止用器具を着ける |
表の「現場の例」は、テキストの説明をもとにUKARUが作った例です。試験で迷いやすいのは、管理的対策と個人用保護具の区別です。「人に教える・ルールを作る・立入禁止にする」は管理的対策、「人が身に着ける」は個人用保護具、と分けて覚えます。
職長テキストは、ほかにも次の点を書いています。
- 低減措置によって、新しいリスクが生まれないかも検討する
- めったに起きず、災害になる可能性が低くても、死亡や重い病気につながるおそれがあれば、放っておかずに暫定的な措置をとる
- 低減措置を行ったあとも定期的に評価し、必要に応じて直す
「保護具を着ければ、ほかの対策はいらない」という考え方は、優先順位の一番下を最初に選んでいるので誤りです。
ヒューマンエラーの12種類は、どう覚える?
ヒューマンエラーとは、人間による誤りやミスのことです。職長テキストは、ヒューマンエラーの原因を12種類に分け、それぞれに職長がとる対策を書いています。原因の名前と対策を組みで覚えます。
| 番号 | 原因 | 中身 | 職長テキストの主な対策 | |---|---|---|---| | ① | 認知ミス | 思い込み・見間違い(錯覚)・聞き違い | 指差し確認の徹底、複数人での確認 | | ② | 不注意 | 1点に集中して、周りに注意が向かない | 周りからの声がけ | | ③ | 注意や意識の低下 | 単調な作業を続けて、注意力が下がる | 作業員どうしで声をかけ合う習慣 | | ④ | 経験不足・知識不足 | 新人に多い | 作業マニュアルの整備と教育。無理な仕事をさせない | | ⑤ | 慣れによる手抜き | 危険を軽く見る。ベテランにも、慣れてきた新人にも起きる | 決められたルールで作業しているか確認する | | ⑥ | 集団欠陥 | 現場の雰囲気で起きる。工期が厳しいと、安全より速さを優先する | どんな状況でもルールどおりに作業させる | | ⑦ | 近道行動・省略行動 | 急いで手順を飛ばす、やり方を変える | 省略すると何が起きるかを理解させる。手順の改善は作業中ではなく別に時間をとる | | ⑧ | 連絡不足 | 連絡が伝わらない、内容を正しく理解していない | 連絡は、相手の理解を確かめる「確認」とセットで行う | | ⑨ | 場面行動本能 | とっさに本能的な行動をとる | そうした行動があると理解し、KY活動で全員で話し合う | | ⑩ | パニック | 慌てて、普段と違う行動をとる | KY活動で確認しておく | | ⑪ | 心身の機能低下 | 年齢とともに体の力や注意力が下がる | 健康管理、作業環境と休める環境づくり | | ⑫ | 疲労 | 体が思うように動かない、注意力が下がる | 朝礼で健康状態を確認、適切な休憩。熱中症には暑さ指数(WBGT値)の計測など |
間違えやすい組み合わせ
12種類の中には、似ている原因があります。試験で迷いやすい組み合わせを、違いの言葉で区別します。
| 似ている組み合わせ | 見分け方 | |---|---| | ②不注意と③注意や意識の低下 | 不注意は「1点に集中して周りが見えない」。注意や意識の低下は「単調な作業で注意が下がる」 | | ⑤慣れによる手抜きと⑦近道行動・省略行動 | 手抜きは「慣れて危険を軽く見る」。近道行動は「急いでいて手順を飛ばす」。職長テキストは、手順を飛ばすことは手抜きと同じだとも書いている | | ⑤慣れによる手抜きと⑥集団欠陥 | 手抜きは本人の慣れが原因。集団欠陥は、工期の厳しさなど現場全体の雰囲気が原因 | | ⑨場面行動本能と⑩パニック | 場面行動本能は「とっさに体が動く」。パニックは「慌てて普段と違うことをする」。どちらも対策はKY活動 |
④の経験不足・知識不足の対策では、職長は作業員の能力を判断して「無理な仕事をさせない」ことも求められます。⑧の連絡不足の対策は「確認」とセットにすることです。これは報連相(報告・連絡・相談)のテーマともつながります。
KY活動とヒヤリ・ハット活動で、職長は何をする?
KY(危険予知)活動とは、現場で起きそうな危険を前もって予測し、事故や災害を防ぐ活動です。職長は作業員と一緒にKY活動を行い、分かったことを上司などに報告します。
職長テキストでは、建設現場のKY活動を3つのステップで説明しています。Step1は作業場所や作業内容の危険の洗い出し(リスクアセスメントを行う)、Step2は危険の予測、Step3は危険の除去や軽減です。KY活動は、その日に予定している作業を始める前に行うと効果的だ、とされています。
KYT基礎4ラウンド法
KYT(危険予知訓練)とは、作業や現場にひそむ危険を見つける力を高めるための訓練です。職長テキストは、標準的な方法として「KYT基礎4ラウンド法」を表3-6で説明しています。
| ラウンド | 名前 | すること | |---|---|---| | 1R | どんな危険がひそんでいるか | イラストシートを見せて、どんな危険があるかを出し合い、模造紙に書く | | 2R | これが危険のポイントだ | 重要な危険に○印、さらに全員の合意で特に重要な危険に◎印を付け、指差し唱和で確認する | | 3R | (対策を出し合うラウンド) | ◎印の危険をどう解決するか、具体的な対策を出し合う | | 4R | (行動目標を決めるラウンド) | 対策をしぼって「重点実施項目」とし、「チーム行動目標」を決めて指差し唱和で確認する |
3Rと4Rの正式な名前は、職長テキストの表3-6で確認してください。試験では「◎印を付けるのはどのラウンドか」「チーム行動目標を決めるのはどのラウンドか」のように、ラウンドと中身の組み合わせが考えられます。
指差し呼称と意識レベル
指差し呼称とは、確認する対象を指で指し、「〇〇ヨシ!」と声を出して確かめる動作です。職長テキストは、KY活動の基本的な行動だとしています。人の意識レベルは0からⅣまでの5段階があり、日常の作業はほとんどレベルⅡ(正常でくつろいだ状態)で行われる、と言われます。指差し呼称には、意識をレベルⅢ(正常で明快な状態)にする効果があるとされています。
ヒヤリ・ハット活動
ヒヤリ・ハット活動とは、「もう少しでけがをするところだった」経験を報告し、全員で共有・分析して、同じ事故を防ぐ活動です。職長テキストは、ハインリッヒの法則(1件の重い災害の裏に、軽傷の災害が29件、けがのない災害が300件ある)を示し、300件がヒヤリ・ハットに当たると説明しています。
職長テキストは、ヒヤリ・ハット活動のポイントとして、報告された内容は必ず検討して結果を共有すること、報告した人を責めないことを挙げています。報告しても何も変わらないと、報告する気持ちがなくなるためです。
オリジナル予想問題で確かめる
ここまでの内容を、UKARUが職長テキストをもとに作ったオリジナル予想問題4問で確かめます。本番の試験問題は公開されていません。予想問題は、JACのサンプル問題とも違う聞き方で作っています。サンプル問題も、あわせて解いておきます。
予想問題1(共通・リスクアセスメント)
ある作業のリスクを見積もりました。危険な状態は時々発生し(週に1回程度)、起きたときに災害になる可能性は高く、災害の重さは中程度と考えられます。職長テキストの配点例を使うと、リスクポイントはいくつですか。
- 6
- 7
- 8
- 12
正解:3
解説:配点例では、時々発生するは2点、可能性が高いは4点、中程度は2点です。リスクポイントは足し算で、2+4+2=8になります。8はリスクレベルⅡ(多少の問題がある)で、低減措置は計画的に行います。1の6は、可能性を「可能性がある(2点)」と読み違えた数字です。4の12は、中程度を致命傷(6点)と読み違えた数字です。点数はかけ算(2×4×2=16)ではなく、足し算で出します。根拠:職長テキスト3.4.3「リスクの見積り」(表3-1〜表3-4)。
予想問題2(共通・ヒューマンエラー)
高い所で作業をしていた作業員が、持っていた材料を落としそうになり、思わず体を乗り出して手でつかもうとしました。職長テキストのヒューマンエラーの原因のうち、この行動に当たるものはどれですか。
- 認知ミス
- 慣れによる手抜き
- 集団欠陥
- 場面行動本能
正解:4
解説:とっさに本能的な行動をとってしまうのは、場面行動本能です。職長テキストは、対策としてKY活動でこうした行動を全員で話し合うことを挙げています。1の認知ミスは、思い込みや見間違いが原因です。2の慣れによる手抜きは、慣れて危険を軽く見ることです。3の集団欠陥は、現場の雰囲気によって起きるエラーです。根拠:職長テキスト3.6「ヒューマンエラー防止における職長の役割」。
予想問題3(共通・リスクアセスメント)
リスクの見積りで、リスクレベルがⅣ(重大な問題がある)と評価されました。職長テキストの例による、リスク低減措置の進め方として正しいものはどれですか。
- 低減措置を直ちに行い、措置を行うまで作業を止める
- 低減措置を速やかに行い、作業はそのまま続ける
- 低減措置を計画的に行う
- 必要に応じて低減措置を行う
正解:1
解説:リスクレベルⅣは、低減措置を直ちに行い、措置を行うまで作業を停止します。2の「速やかに行う」はレベルⅢ、3の「計画的に行う」はレベルⅡ、4の「必要に応じて行う」はレベルⅠの進め方です。根拠:職長テキスト3.4.4「リスクの見積りの評価」。
予想問題4(共通・KY活動)
KYT基礎4ラウンド法で、出し合った危険のうち特に重要なものに全員の合意で◎印を付け、指差し唱和で確認するのはどのラウンドですか。
- 1ラウンド
- 2ラウンド
- 3ラウンド
- 4ラウンド
正解:2
解説:2ラウンド「これが危険のポイントだ」では、重要な危険に○印、特に重要な危険に◎印を付け、指差し唱和で確認します。1ラウンドは、どんな危険がひそんでいるかを出し合う段階です。3ラウンドは、◎印の危険の対策を出し合う段階です。4ラウンドは、対策をしぼってチーム行動目標を決める段階です。根拠:職長テキスト3.5.2「危険予知(KY)活動」(表3-6)。
今日から、何をどの順で勉強する?
安全衛生は、職長テキスト第3章のうち3.4〜3.6の約20ページを読み、表を自分で書き直して覚えるのが近道です。次の順番で進めます。
- 職長テキスト3.4(79〜86ページ)を読む。4つのステップと、リスクアセスメントの効果4つに線を引きます。
- 表3-1〜表3-4を紙に書き写す。頻度・可能性・重大性の点数と、レベルの境目(5・8・12)を何も見ずに書けるまで練習します。
- 身近な作業で点数を計算してみる。自分の現場の作業を1つ選び、3つの点数を足してレベルを出します。
- 図3-3の4つの対策を、現場の例で1つずつ言えるようにする。管理的対策と個人用保護具の違いを確かめます。
- 3.6のヒューマンエラー12種類を表にする。原因・中身・対策の3列で書き、似ている組み合わせを見比べます。
- 3.5.2と3.5.3を読み、KYT4ラウンドとハインリッヒの法則を確認する。
- オリジナル予想問題とJACのサンプル問題を解いて、間違えた言葉だけを読み直す。
受ける区分の問題は、土木の試験対策ページ・建築の試験対策ページ・ライフライン・設備の試験対策ページで解けます。職長テキスト第2章(2.5)にある工程管理は、特定技能2号 建設の工程管理(工程表の読み方と予想問題)で説明しています。職長テキストと区分ごとのテキストの読み方は、JACテキストの読み方と、3回読みの進め方にまとめています。
会社ができること
社員を受験させる会社は、毎日の安全活動を、試験の言葉で行う機会を作ります。安全衛生は、朝礼やKY活動で毎日使う知識なので、仕事の中で試験の言葉に慣れることができます。
| 場面 | 会社・現場の担当者ができること | |---|---| | 朝礼・KY活動 | 受験する社員に、KYTの1R〜4Rの進行役を任せる | | 作業計画 | その日の危険な作業を1つ選び、頻度・可能性・重大性の点数を社員に付けてもらう | | 対策の検討 | 決めた対策が、本質的・工学的・管理的・個人用保護具のどれに当たるかを社員に答えてもらう | | ヒヤリ・ハット報告 | 報告された内容を、ヒューマンエラー12種類のどれに当たるかで分けて記録してもらう | | 学習の時間 | 職長テキスト第3章を読む時間と、予想問題を解く時間を勤務の中で作る |
2号の在留資格の申請手続きや、実務経験の証明は、この記事では扱いません。手続きは行政書士にご相談ください。
よくある質問
Q. リスクポイントは、かけ算で出すのですか?
職長テキストの例では、頻度・可能性・重大性の3つの点数を足し算してリスクポイントを出します。試験の範囲である職長テキストは、足し算の例で説明しています。テキストの表3-1〜表3-4の数字で練習します。
Q. ヒューマンエラーの12種類は、全部覚える必要がありますか?
12種類の名前と、それぞれの対策の組み合わせは覚えておくと安心です。JACの2号学科サンプル問題にも、ヒューマンエラーの原因を聞く問題があります。似ている組み合わせ(不注意と注意や意識の低下、手抜きと近道行動など)は、違いの言葉で区別します。
Q. 現場で毎日KY活動をしていれば、勉強しなくても解けますか?
現場の経験は役に立ちますが、試験は職長テキストの言葉で聞かれます。「本質的対策」「リスクポイント」「場面行動本能」のような言葉の意味を知らないと、経験があっても選択肢を選べません。毎日のKY活動と、テキストの言葉を結びつけて覚えるのが近道です。
Q. 安全衛生は、土木・建築・ライフライン・設備で問題が違いますか?
職長テキストの安全衛生は、3区分で同じ共通の範囲です。区分によって違うのは、学科テキスト1と実技テキスト5〜7です。区分ごとの作業の安全(足場や機械など)は、受ける区分のテキストもあわせて確認します。
※この記事は2026年10月時点の情報です。試験の範囲・形式・テキストは変わることがあります。最新情報は必ず公式でご確認ください(JAC 建設技能人材機構 試験情報・建設分野特定技能2号評価試験用テキスト(職長テキスト・PDF)・2号学科サンプル問題(PDF)・2号学科追加サンプル問題(PDF))。UKARUの学習データは2026年9月28日時点の集計です。