3行まとめ
- 人材確保等支援助成金「CCUS等活用促進コース」は、対象の建設技能者数**×16万円**、一事業年度あたり上限160万円(16万円×10人)
- 取るための核は3つ:①CCUSに技能者を詳細型登録 ②能力評価のレベル判定で昇格 ③昇格者の賃金を5%以上増額
- 中小建設事業主が対象。申請は社労士に依頼するのが標準(成功報酬は助成金額の10〜20%が相場)
特定技能2号化やCCUS活用とセットで取りに行ける助成金が、人材確保等支援助成金「CCUS等活用促進コース」です。この記事では、「いくら戻るか」ではなく「どう取るか」——要件・手順・落とし穴を、建設会社の実務目線で整理します。回収シミュレーション(ROI)は【コスト試算 完全版】に譲り、ここは申請の中身に絞ります。
いくらもらえる?技能者数×16万円・上限160万円
| 項目 | 内容 | |------|------| | 助成額 | 対象となる建設技能者数 × 16万円 | | 上限 | 一事業年度あたり 160万円(16万円×10人) | | 対象 | 中小建設事業主 |
たとえば10人を能力評価で昇格させ賃金を5%以上上げると、上限の160万円が戻る計算です。班長候補を特定技能2号に引き上げるプロセスと並行して取りに行ける助成金です。
出典:厚生労働省「人材確保等支援助成金」、CCUS等活用促進コース 見直し概要(PDF)
取るための核は3つ
① CCUSに技能者を「詳細型」登録する
建設キャリアアップシステム(CCUS)に、対象の建設技能者を 詳細型 で登録します。技能者の資格・社会保険・現場経験などの情報を登録し、能力評価の土台を作ります。
② 能力評価のレベル判定で昇格させる
CCUSの能力評価制度でレベル判定を受け、技能者を上位レベルへ 昇格 させます。レベル2(一人前)・レベル3(職長クラス)といった評価が、昇格・昇給の根拠になります。
③ 昇格者の賃金を5%以上増額する
レベル判定で昇格した技能者の 賃金を5%以上増額 します。これが助成の中心要件です。増額前の賃金算定期間と、増額後の賃金を比較して判定されます。
つまずきやすい落とし穴
コースの趣旨は技能者のキャリア構築の促進です。要件として、雇用する建設技能者をCCUSに登録していること(詳細型)が求められます。一部だけ登録、社会保険情報が未整備、といった状態だと算定対象から外れます。先に登録状態を棚卸ししておくと、後から「この人は対象外だった」を防げます。
そのほか、実務でつまずきやすいのは次の点です。
- 算定対象になる技能者の条件:昇給前の賃金算定期間の初日から支給申請日まで、雇用保険の一般被保険者であること。
- 会社都合離職を出していないこと:事業開始日の前日から起算して6か月前〜支給申請日までの間に、会社都合の離職者を出していると対象外になり得ます。
- 対象は「中小建設事業主」:建設の事業として雇用保険料率が適用されている、または建設業の許可を受けている事業主が対象です。
正確な対象範囲・様式・提出先・スケジュールは年度で変わるため、申請前に必ず厚生労働省の公式案内で最新の要綱を確認してください。
申請は誰がやる?社労士の活用
助成金の申請は書類が多く、要件の解釈も細かいため、社会保険労務士(社労士)に依頼するのが標準です。相場は 助成金額の10〜20%が成功報酬。自社申請より確実で、要件の取りこぼしも防げます。CCUSの登録・レベル判定まわりは行政書士・社労士のどちらが詳しいか事務所によって差があるので、「建設・CCUSに強いか」で選ぶのがコツです。
2号化・奨励金とセットで取りに行く
このコースは、特定技能2号化のプロセスと相性が良いのが特徴です。班長候補を2号に上げる流れのなかでCCUSレベルを上げ、賃金を5%増やせば、助成金・資格取得等奨励金(受入企業に5万円)・2号化による固定費の削減を一度に取りに行けます。全体の投資と回収はコスト試算 完全版、人材戦略の全体像は経営者向け完全ガイドを参照してください。
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よくある質問
Q. CCUS等活用促進コースはいくらもらえますか? 対象となる建設技能者数×16万円、一事業年度あたり上限160万円(16万円×10人)です。
Q. 何をすれば対象になりますか? CCUSに技能者を詳細型で登録し、能力評価のレベル判定で昇格させ、その技能者の賃金を5%以上増額することが核の要件です。
Q. どんな会社が対象ですか? 中小建設事業主です。建設の事業として雇用保険料率が適用されている、または建設業の許可を受けている事業主が対象です。
Q. 申請は自社でできますか? できますが、書類が多く要件も細かいため、社労士に依頼するのが標準です。成功報酬は助成金額の10〜20%が相場です。
Q. 最新の要件はどこで確認できますか? 年度で変わるため、申請前に必ず厚生労働省の公式案内で最新の要綱を確認してください。
この記事は厚生労働省の公表資料にもとづき、UKARUが整理・解説したものです(2026年6月時点)。助成金の要件・金額・様式は年度で変わるため、申請前に必ず厚生労働省公式でご確認ください。