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経営者向け(更新: 2026/10/3)

特定技能2号 建設の試験問題の出方と、社員が間違えやすい分野|UKARU学習データ【2026年10月】

特定技能2号(建設)の試験問題は学科40問・実技25問の4択で、合格は75%以上。JAC公式のサンプル問題で問題の出方を確かめ、UKARUの学習データから初めて解いたときに間違えやすい区分とテーマを、建設会社の経営者・担当者向けに整理します。

3行まとめ

  • 2号の試験問題は学科40問・実技25問の4択で、合格は75%以上
  • UKARUの学習データでは「施工体制」「工程管理」で間違いが多い
  • 会社は勉強の時間を作り、模試の点数で受験を判断する

この記事は、特定技能2号(建設)をめざす社員がいる建設会社の経営者・担当者向けです。前半で、建設技能人材機構(JAC)が公開している情報から試験問題の出方を整理します。後半で、UKARUの学習データから社員が間違えやすい分野を紹介します。内容は2026年10月時点の情報です。

特定技能2号(建設)の試験の全体像(合格率・区分・勉強法)はこちらのガイドにまとめています。

結論:本番は4択。学科では「現場をまとめる側」のテーマで間違いが多い

本番の試験問題は、学科も実技も4つの中から1つを選ぶ問題です。UKARUの学習データで学科のテーマ別に見ると、施工体制や工程管理のような現場をまとめる側のテーマで間違いが多く出ています。区分別では、ライフライン・設備の実技の正答率も低くなっています。

57.5%(出典: UKARU 学習データ)は、UKARUで土木区分の学科のテーマ「施工体制」を初めて解いたときの正答率です。合格ラインの75%を大きく下回っています。

試験問題の出方(JAC公式)

試験は学科と実技の2つで、どちらもパソコンで答えるCBT方式です。どちらも4択で、合格基準は75%以上です。

| | 学科試験 | 実技試験 | |---|---|---| | 問題数 | 40問 | 25問 | | 試験時間 | 60分 | 40分 | | 出題形式 | 4択 | 4択 | | 合格基準 | 合計点の75%以上 | 合計点の75%以上 |

出典:JAC 建設技能人材機構 試験情報

問題数から計算すると、75%は学科で40問中30問、実技で25問中19問の正解にあたります(UKARUの計算)。

試験の範囲は「職長テキスト」と区分のテキスト

試験の範囲は、JACが公開しているテキストです。JACの試験ページでは、2号の範囲として、3区分に共通の**職長のテキスト(建設分野特定技能2号評価試験用テキスト)**と、1号と同じ学科テキスト・実技テキストが示されています。

職長テキストには、職長の役割、報告・連絡・相談、工程管理、ヒューマンエラー、建設業法などの言葉が出てきます。後で紹介する「間違えやすいテーマ」は、この職長テキストに出てくる言葉と重なっています。

サンプル問題で見る問題の形

JACは2号のサンプル問題を公開しています。問題の聞き方には、例えば次のような形があります。

| 聞き方 | 例(JACのサンプル問題を要約) | |---|---| | 「〜について述べているのはどれか」 | 専門工事業者について述べているのはどれか | | 「ふさわしくないものはどれか」 | 安全と健康のために行う活動として、ふさわしくないものはどれか | | 「何というか」 | 建設業法で配置が義務付けられている技術者を何というか | | 正しいもの・正しくないものを選ぶ | 説明の中から正しいもの(正しくないもの)を選ぶ | | 空欄に入る言葉を選ぶ | 文の空欄に入る言葉を選ぶ |

出典:JAC 2号学科サンプル問題(PDF)・JAC 2号土木実技サンプル問題(PDF)

学科のサンプル問題の1問目は、施工体制の中の専門工事業者の役割を聞く問題です。現場の作業だけでなく、元請・専門工事業者・職長の関係のような仕組みの知識も聞かれます。

本番の試験問題は公開されていません。JACの試験結果の資料にも「試験問題の内容、個別の採点結果等についての問い合わせにはお答えできません」と書かれています。そのため、対策はJACのテキストとサンプル問題、それに合わせたオリジナル予想問題で行います。

UKARUの学習データ:区分ごとの初回正答率

UKARUで各問題を初めて解いたときの正答率を区分ごとに見ると、共通・土木・建築の学科と、ライフライン・設備の実技が75%を下回っています。一番低いのはライフライン・設備の実技です。

| 区分 | 学科 | 実技 | |---|---|---| | 共通 | 73.2%(出典: UKARU 学習データ) | 非公開(集計の条件を満たさないため) | | 土木 | 69.3%(出典: UKARU 学習データ) | 86.4%(出典: UKARU 学習データ) | | 建築 | 74.3%(出典: UKARU 学習データ) | 75.5%(出典: UKARU 学習データ) | | ライフライン・設備 | 77.9%(出典: UKARU 学習データ) | 61.8%(出典: UKARU 学習データ) |

出典:UKARU 学習データ(2026年9月28日集計)。デモ・テスト・管理者のアカウントを除く利用者が、各問題を初めて解いた回答だけを数えた正答率です(非公開にした問題への過去の回答も含みます)。利用者が20人未満の数字と、1つの会社の利用者が半分を超える数字は出していません。

この数字は、本番の合格率ではありません。UKARUのオリジナル予想問題を初めて解いたときの正答率です。区分ごとの利用者は22人〜128人と多くないため、目安として見てください。

間違えやすいテーマ(学科)

テーマ別に見ると、一番間違いが多いのは土木区分の学科の「施工体制」です。共通の学科では「工程管理」「ヒューマンエラー」が75%を下回っています。「報連相」「建設業法」は同じ値で、合格ラインを少し上回っています。

| 順位 | テーマ | 区分 | 初回正答率 | |---|---|---|---| | 1 | 施工体制 | 土木・学科 | 57.5%(出典: UKARU 学習データ) | | 2 | 工程管理 | 共通・学科 | 71.7%(出典: UKARU 学習データ) | | 3 | ヒューマンエラー | 共通・学科 | 72.7%(出典: UKARU 学習データ) | | 4 | 報連相 | 共通・学科 | 76.0%(出典: UKARU 学習データ) | | 5 | 建設業法 | 共通・学科 | 76.0%(出典: UKARU 学習データ) |

出典:UKARU 学習データ(2026年9月28日集計)。利用者20人以上・問題3問以上で、1つの会社の利用者が半分を超えないテーマの中で、正答率が低い順です。実技のテーマは、この条件を満たすものが上位に入りませんでした。

学科で低いテーマは、毎日の作業そのものではなく、現場の仕組みや人のまとめ方に関わるものが中心です。現場での経験が長い技能者でも、試験の言葉で聞かれると迷いやすい分野だと考えられます。ただし、テーマごとの問題数は4〜10問と少ないため、傾向の目安として見てください。

現場の言葉と試験の言葉をつなぐ

UKARU の学習データでは、学科で正答率の低いテーマの上位に、施工体制・工程管理・ヒューマンエラーなどの「まとめる側」のテーマが並びました。朝礼や打合せで「今日の工程」「誰に報告するか」を試験の言葉で話すと、テキストの用語と現場の経験が結びつきやすくなります。

会社ができること:受験までの3ステップ

会社ができるのは、勉強の時間を作ることと、受験の時期を数字で決めることです。

  1. 職長テキストと区分の学科テキストを読ませる。 間違いの多いテーマは、職長テキストに出てくる言葉と重なっています(施工体制は土木の学科テキストの範囲でもあります)。弱いテーマから先に読ませると、手を打ちやすくなります。
  2. 勉強の時間を就業時間の中に作る。 現場の後の自習だけでは、時間が足りないことが多いです。試験前の一定の期間を区切って、就業時間の中に学習時間をあてる会社もあります(会社が作った「就業時間中の2週間」の実例)。
  3. 模試で75%を超えてから受験させる。 本番と同じ問題数・時間の模試で、学科・実技とも75%を超えたかを確かめてから申し込むと、落ちる回数を減らせると考えられます。

JACによると、2号の在留資格を得るには、試験の合格に加えて、班長または職長としての実務経験(国土交通省の定める期間で、0.5〜3年)が必要です。経験を積んでいる間から職長テキストの勉強を始めておくと、準備が間に合いやすくなります。在留資格の変更などの申請手続きは、行政書士にご相談ください。

よくある質問

Q. 特定技能2号 建設の本番の試験問題は手に入りますか?

手に入りません。本番の試験問題は公開されていません。JACが公開しているテキストとサンプル問題で問題の形を確かめ、それに合わせたオリジナル予想問題で練習します。

Q. 社員は何から勉強すればよいですか?

まずは、3区分に共通の職長テキスト(建設分野特定技能2号評価試験用テキスト)がおすすめです。UKARUの学習データで間違いの多い施工体制・工程管理・ヒューマンエラーは、職長テキストに出てくる言葉と重なっています。あわせて、受ける区分の学科・実技テキストも読みます。

Q. 社員が受かりそうかは、どうすれば分かりますか?

本番と同じ問題数・時間の模試で、学科・実技とも75%を超えているかが目安になります。JACが示す合格基準は、学科・実技とも合計点の75%以上です。

Q. 勉強はいつから始めればよいですか?

班長・職長としての実務経験を積んでいる間から始めるのがおすすめです。2号の在留資格には、試験の合格に加えて国土交通省が定める期間(0.5〜3年)の実務経験が必要なので、その間に職長テキストの範囲を少しずつ進められます。

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※この記事は2026年10月時点の情報です。試験の形式・範囲・受験資格は変わることがあります。最新情報は必ず公式でご確認ください(JAC 建設技能人材機構 試験情報)。UKARUの学習データは2026年9月28日時点の集計です。

UKARU編集部特定技能 建設の試験対策チーム

建設業界で20年の現場経験を持ち、数多くの外国人技能実習生の指導にあたってきた。現在はUKARU代表として、建設分野の特定技能試験対策をDXし、外国人が日本で長く活躍できる環境づくりに注力している。

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