「特定技能2号って何? 1号と何が違うの?」
この疑問を持つ外国人労働者は多いです。特定技能2号は、日本で長く働きたい人にとって**最も重要な在留資格**です。この記事では、制度の全体像からメリット、取得条件まで、わかりやすく解説します。
特定技能制度の全体像
特定技能制度は、2019年4月に始まりました。日本の人手不足を解決するために作られた在留資格です。
2026年3月時点で、特定技能外国人は**33.6万人を超えています。政府は2028年度までに82万人**を目標にしています。
制度には**1号と2号**の2種類があります。
1号と2号の位置づけ
- 1号: 「ある程度の知識と経験がある人」向け
- 2号: 「熟練した技能を持つ人」向け
1号で経験を積み、2号にステップアップするのが一般的な流れです。
1号と2号の違い — 比較表
| 項目 | 特定技能1号 | 特定技能2号 | |------|-----------|-----------| | 在留期間 | 最長5年 | 制限なし(更新可能) | | 家族帯同 | 不可 | 可能 | | 永住権 | 申請不可 | 申請可能 | | 技能水準 | 相当程度の知識 | 熟練した技能 | | 転職 | 同じ分野内で可能 | 同じ分野内で自由 | | 対象分野 | 16分野 | 11分野(2024年拡大) | | 支援計画 | 必要 | 不要 |
2号の5大メリット
メリット1: 在留期間の制限がなくなる
1号は最長5年で帰国しなければなりません。2号なら**更新を続ける限り、ずっと日本で働けます**。5年という時間制限のプレッシャーから解放されます。
メリット2: 家族を日本に呼べる
2号の大きな魅力は**家族帯同**です。配偶者と子どもを日本に呼ぶことができます。家族と一緒に日本で生活できるのは、大きな安心です。
メリット3: 永住権を申請できる
2号で10年以上日本に在留すると、**永住権の申請**ができます。永住権を取得すれば、在留資格の更新が不要になります。
メリット4: 転職の自由度が上がる
1号でも同じ分野内での転職は可能ですが、2号はよりスムーズに転職できます。支援機関を通す必要もありません。
メリット5: キャリアアップの証明になる
2号の取得は「熟練した技能」の証明です。建設現場での評価が上がり、給与アップにもつながります。
2号の取得条件
特定技能2号を取得するには、主に2つのルートがあります。
ルート1: 評価試験に合格する
建設分野では、**建設分野特定技能2号評価試験(けんせつぶんやとくていぎのう2ごうひょうかしけん)**に合格する必要があります。
- 学科試験: 30問 / 60分 / 合格75%
- 実技試験: 20問 / 40分 / 合格75%
3つの区分から選びます:
- 土木 — 道路、橋、トンネルなどの工事
- 建築 — 建物の建設工事
- ライフライン・設備 — 電気、配管、空調
ルート2: 実務経験で申請する
一部の分野では、一定の実務経験がある場合に試験なしで2号に移行できます。ただし、建設分野では**原則として試験合格が必要**です。
2026年の最新動向
2号取得者数の急増
2号の取得者は急激に増えています。
| 時期 | 2号取得者数 | |------|-----------| | 2023年6月 | 11人 | | 2024年6月 | 約100人 | | 2025年6月 | 約1,000人以上 |
1年で**10倍**のペースで増えています。
対象分野の拡大
2024年3月の閣議決定で、2号の対象分野が大幅に拡大されました。従来の2分野から**11分野**へ。建設は最初から対象でしたが、より多くの業種で2号が取得できるようになりました。
政府目標82万人
政府は2028年度までに特定技能外国人を**82万人**にする目標を掲げています。現在の33.6万人から倍以上。2号への移行も加速すると見られています。
建設分野の特殊性
建設分野の特定技能には、他の分野にない特徴があります。
JAC(建設技能人材機構)による管理
建設分野では、JAC(じぇーえーしー)(一般社団法人建設技能人材機構)が試験の実施や制度の管理を担当しています。JAC会員企業は2,923社。受験や就労に関する情報はJACの公式サイトで確認できます。
建設キャリアアップシステム(CCUS)
建設分野の特定技能外国人は、**CCUS(しーしーゆーえす)**への登録が義務です。CCUSは技能者の資格や経験を記録するシステムで、キャリアの「見える化」に役立ちます。
月給制と建退共
建設分野の特定技能外国人は**月給制が原則です。また、建退共**(建設業退職金共済)への加入も求められます。
よくある質問
Q. 1号を取得していなくても2号の試験は受けられますか?
はい、受験できます。2023年の制度変更で、1号の在留資格がなくても2号の試験を受けることができるようになりました。海外からの受験も可能です。
Q. 2号から永住権を取るにはどのくらいかかりますか?
一般的には**10年以上の在留**が必要です。ただし、条件によっては短縮される場合もあります。安定した収入、納税、社会保険の加入なども審査の対象です。
Q. 2号取得後の給与はどのくらい上がりますか?
企業や地域によりますが、月2万円〜5万円程度のアップが一般的です。2号は「熟練技能者」として評価されるため、日本人と同等以上の給与が求められます。
Q. 家族帯同で呼べるのは誰ですか?
配偶者と子どもが対象です。親や兄弟は対象外です。帯同する家族は「家族滞在」の在留資格で来日します。
まとめ — 2号は日本でのキャリアを変える資格
特定技能2号は、**在留期間の制限なし・家族帯同・永住権申請**という3つの大きなメリットがあります。
2026年は2号の取得者が急増し、制度が大きく動いている年です。今から準備を始めれば、十分に間に合います。
試験の詳しい内容は特定技能2号 建設の完全ガイドをご覧ください。